ロレンシャンです。
堀江貴文さんの著書「時間革命」が好きでよく読んでいます。
私は堀江さんの意見にすべて賛同する、という訳でもないのですが、この「時間」に焦点を当てた著書はとても共感できる部分が多かったです。
大雑把に概要をまとめると、人生の質を上げるためには、「他人時間」を出来るだけ減らして「自分時間」を出来るだけ増やす必要がある、ということです。
「時は金なり」という言葉があり、時間はお金と同等の価値があるという意味ですが、堀江さんからするとこんなバカな考えはなく、時間はお金なんかよりもはるかに尊いものとのことで、私もこの意見には賛成です。
私が2013年からセミリタイア、FIREにこだわったのも、この時間が一番大切、という考え方に沿ったもので、極限まで「他人時間」を減らしたかったからです。
今回はこの「時間革命」の本を参考にし、人生を充実させるための「自分時間」を増やすための方法を解説します。
一日の「自分時間」と「他人時間」を洗い出す
一日は誰もが平等に24時間しかありません。
そしてその24時間は「自分時間」と「他人時間」の二つに分けることができます。
自分時間と他人時間の定義に厳密なものはありませんが、ざっくり言うと、自分の満足感、充実感のために生きている時間は「自分時間」、人に何かを無理やりやらされている、楽しくもないのに付き合いで何かをやっている時間が「他人時間」、というところでしょうか。
「自分時間」の例を挙げると、
- 睡眠
- 家族や友人と過ごす、遊ぶ
- 自分の趣味
- 自分がやりたい仕事
一方「他人時間」の例としては、
- 通勤
- やりがいを持てない仕事
- 行きたくもない飲み会や集まり
みたいな感じです。
まずは自分の一日24時間の内、どの程度が「自分時間」でどの程度が「他人時間」なのかをざっくり洗い出してみましょう。
人生の充実度はこの「自分時間」と「他人時間」の比率で大きく左右されます。
人生が充実していない、幸福感がない、と感じている人は、一日の多くの時間が「他人時間」で埋め尽くされているのではないでしょうか。
逆に「自分時間」が多く取れている人ほど人生の充実感は高いと思います。
「時間」=「人生」と定義すれば、これは必然です。
人生の充実度、満足度、幸福度を上げるためには「自分時間」の確保が必要、まずはこれを認識する必要があります。
忙しさに酔ってはいけない!
よく「忙しい」を自慢にする人がいます。
別に忙しいことが悪いことではありませんが、その忙しい理由の大半が「他人時間」だとすれば、それは良くない忙しさかもしれません。
私も会社員だった時は当然「忙しい」日もあり、出張中に一人で遅くまでホテルでパソコンでメールを打っていた日には、夜遅くに仕事がひと段落すると、「やっと終わった・・・」「頑張った・・・」といった充実感を感じる時もありました。
ただ、少し時間が経って冷静に考えてみると、その大半が「他人時間」を過ごしており、その忙しさによって得たものよりも失っているもののほうが大きかったことにハッとさせられたものです。
私の場合は会社員時代からこの感覚に気が付いていたためまだ良かったですが、忙しい=充実している、と勘違いして日々を過ごし、後になって大きなものを失ったことに気が付く人も多いのが現状だと思います。
休日についても同様で、予定が沢山あることが良いことだと勘違いしている人もいますが、その沢山詰まった予定は本当に「自分時間」でしょうか。
本当は行きたくないのに付き合いで「他人時間」を過ごしてはいないでしょうか。
予定が全くなくても家族でゆっくりと家でくつろぐのも立派な「自分時間」になると思います。
「自分時間」を増やすための考え方
さて、では具体的に「自分時間」を増やすためにはどうすれば良いでしょうか。
もちろん、今すぐ「自分時間」を一気に増やすことが出来ればそんなにうれしいことは無いでしょうか、そんな簡単にはいきませんね。
基本的な考え方としては、
今すぐ出来ることから初めて、少しずつでも「自分時間」を増やす。そして増やした自分時間で「将来の自分時間」を大きく増やすための投資に充てる。
これが王道です。
もちろん、先ほども言ったように一日はみな平等に24時間です。「自分時間」を増やすということは「他人時間」を削るしか方法はありません。
まずは削れる「他人時間」はどんどん削り、それを「自分時間」に変えていきましょう。
ある程度「他人時間」を削ったら、後はその空いた時間で、家族との時間を確保して人生の充実感を上げるのも良し、資格の勉強などの自己投資をして将来の好条件への転職やより良い部署への異動へつなげるのも良し、副業をしてサイドFIREを狙うのも良し、です。
将来の選択肢を多く持てるようになる、ということは、最終的に「自分時間」が多くなる可能性が高くなるということ。
「自分時間」の確保は人生の視野が広くなるというメリットもあるのです。
今すぐ出来る「自分時間」を確保する具体的方法
では、具体的に目先の「自分時間」を確保するためにはどうすれば良いか。
私が会社員時代に意識していた経験、そして今も意識していることも含めて解説していきます。
箇条書きにすると、
- 意味のな残業はしない
- スキマ時間を徹底活用する
- 時間泥棒の人には近づかない
- 苦手なことはそれが得意な人に頼る
- 行きたくないと思う集まりは思い切って断る
順番に解説していきます。
意味のない残業はしない
残業すべてを否定する訳ではありませんが、する必要がない残業をしている人は本当に多いです。
私も残業を全くしていなかったかといえばそれは嘘になりますが、自分なりに日々考え、出来るだけ残業をしないように意識していました。
残業をするとプラスアルファの給与がもらえるため一見得した気分になる人もいるかもしれませんが、「時間」=「人生」の考え方に立てば、残業は自分の人生を削ってお金を得ているようなもの。
逆に毎日残業を1時間削ることができれば、毎日1時間の「自分時間」が手に入るということです。
だらだら仕事をやっている人は、今と同じパフォーマンスで1時間残業時間を削る、というのはそんなに難しいことではないと思います。
スキマ時間を徹底活用する
スキマ時間のパフォーマンスはすさまじいです。
特に私は営業部だったので仕事柄外回りが多かったのですが、それこそスキマ時間の宝庫でした。
客先とのアポイント前の30分、とか、電車での移動時間とか、昼食を注文してから出てくるまでの数分、とかすべてをトータルすると本当に多くのスキマ時間がありました。
それこそ仕事をする時もありましたし、TOEICを受けていた時は英語の勉強、最近ではツイッターを見たり、情報収集に充てていた時期もありました。
スキマ時間の良さは締め切りが決まっていること。
次のアポイントまで30分しかなければ、30分である程度切りの良いところまで終わらせたくなるため、集中力が段違いです。
結果的にスキマ時間を活用することで仕事が早く終わったり、スキルアップをすることが出来ていたと思います。
時間泥棒の人には近づかない
とにかく時間を無駄に奪う人とは距離を取りましょう。
例えば仕事で分からないことがあり、何かを相談する時、Aさんに相談すれば5分で解決することが、Bさんに相談すると、議論が本質とズレた方向にいってしまって無駄に30分とか浪費することが普通にあります。
もちろん早ければ良いわけではない、いろいろ議論することで理解が深まることもある、という意見もあるでしょうが、その仕事が「他人時間」であるならば、やはり本質的には早ければ早いほど良いのではないでしょうか。
その他、飲み会が大好きで毎週のように週末に飲みに誘ってくる人や、意味もなくラインや電話を頻繁にしてくる人も同様です。(もちろん、その飲み会や電話が「自分時間」なのであればその限りではありません)
平気で他人の時間を奪う人はその自覚がありません。
そういう人とはなるべく距離をとる。これしかありません。
苦手なことはそれが得意な人に頼る
たまにすべてを自分でやらないと気が済まない人がいますが、これも時間がいくらあっても足りません。
正直どれだけスーパーマンでも、自分が出来ることなんて限られますし、大半のことは自分よりも得意な人が沢山います。
私も新入社員の頃は自分ですべて出来るのがかっこいいと思っていた時期もありました。
入社した時の直属の先輩に、あの人は何でもできる人、みたいにみんなから言われている人がいて、こんな人になりたい、と思ったこともありましたが、毎日遅くまで残業をしていて、冷静に見ると決して「自分時間」を生きている人ではないな、と思うようになりました。
自分が得意なこと、自分にしかできないことを集中的に頑張り、その他のことは出来るだけそれが得意な人に任せる、これが「自分時間」を確保しながら高いパフォーマンスも出せる方法だと思います。
行きたくないと思う集まりは思い切って断る
私は会社員の時、行きたくないと思った飲み会はすべて断っていました。普通に断るのが当たり前になれば、もう誘われることも少なくなります。
「自分時間」を削ってさらにお金まで失う、こんな無駄なことはありませんので、勇気をもって断りましょう。
また会社だけではなく、土日の友人との集まりも同様で、本当に友人との集まりならよいのですが、ただ知っているだけの人の結婚式や人数調整で呼ばれたような飲み会ならば思い切って断ってしまえば良いです。
「自分時間」を大きく増やすためには
さて、ここまで出来る範囲で「自分時間」を増やす方法を解説してきましたが、それでも限界はあると思います。
そもそも仕事量が異常に多く、どれだけ残業をしても全く終わらない、休日出勤が多い、などの場合、もっと根本的な解決が必要です。
方法としては以下があります。
- サイドFIREを目指す
- 仕事も「自分時間」と認識できるような職場で働く
- 残業が少ない会社、部署で働く
順番に解説していきます。
サイドFIREを目指す
究極的に「自分時間」を増やすならばサイドFIREを目指すのが良いです。
結局、多くの人にとって「他人時間」の大半は自分のやりたくない仕事をしている時間だろうと思いますので、これがなくなれば実質的に「自分時間」は大きく増えます。
よくサイドFIREしても同じ時間仕事していたら会社員と同じでは、という質問がありますが、自分で好きでやっている仕事は「自分時間」です。
私もサイドFIREをして間もないですが、自分でやっている仕事はもはや趣味に近いです。
全く苦になりませんし、むしろ現状は平日が楽しみといっても言い過ぎではないぐらいです。
ただサイドFIREは目指してすぐに達成、という訳ではありませんので、出来る所から少しずつ「自分時間」を増やし、空いた「自分時間」でサイドFIREの種を蒔いていくのが良いと思います。
仕事も「自分時間」と認識できるような職場で働く
別にサイドFIREを目指さなくても、仕事も「自分時間」である、と認識できるような職場で働くという手もあります。
私は工作機械業界で営業をやっていましたが、客先や展示会の場で、本当に機械のことが好きで毎日仕事を楽しんでいるんだろうな、という人にも沢山出会ってきました。
もちろん、どんな業種であれどんな職場であれ人に使われるのは嫌、という人も中にはいるでしょうか、サラリーマンは全員仕事を嫌々やっている、というのは誤解です。
自分に合った業種、自分に合った職場を探すことが出来れば、私が出会ってきた人達のように仕事でも「自分時間」を過ごせる可能性もあると思います。
残業が少ない会社、部署で働く
いくら残業を頑張って減らそうと思っても、そもそも仕事量が多すぎてどれだけ仕事をしても終わりがない、とか、パワハラが横行していて早く帰ろうとすると怒られる、とか、そもそも「自分時間」を増やせる環境にない人は、自分が身を置く場を変えることを検討しましょう。
周囲が「他人時間」を多く過ごすことに全く抵抗がない人たち、「他人時間」を多く過ごすことを是とする人たちばかりだと、その中で自分がどれだけ変わろうとしても限界があります。
部署移動を希望してその環境を変えることが出来るのであればそれを検討、申請してみるのも良いでしょうし、それが叶わなければ転職を検討しましょう。
転職によって残業時間が少ない会社へ転職し、空いた自分時間で自己投資や副業など将来の自分のための時間を確保する、というのも良い選択肢だと思います。
まとめ
一度過ぎ去ってしまった時間はもう戻らない。
こう聞くと暗い気持ちになってしまいますが、人間、大なり小なり時間の使い方を間違えたな、と後悔する過去は持っているものです。
私も学生時代、社会人時代の時間の使い方で後悔することは本当に多いですし、あの時あれをしていれば、これをしていれば、と思い出したら切りがありません。
大切なのは過去は過去として反省しつつ、今を懸命に生きること。
おそらく今から自分なりに行動すれば、1年後、5年後、10年後は、あの時動き出して良かった、と思うことでしょう。
私自身もこれまで、時間の使い方については日々考え、「自分時間」を増やすための行動をとってきました。
人生は一度きり。
せっかくの人生、「他人時間」は極力減らし、自分のための「自分時間」を楽しみましょう。
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