ロレンシャンです。
「努力することで報われる保証はないけれど、報われている人は必ず努力をしている」
私もこの言葉は好きで、今スポットライトを浴びている人はもちろん、そこまではいかなくても自分なりに充実感、幸福感を持って生きている人は、何らかの努力をしてきた人なんだろうと思っています。
上記の言葉からも分かるように、努力をし続けることは非常に大切だと思いますし、私もこれからも常に何かしらの努力を続けていける人生でありたいとは思っています。
そしてもひとつ私の好きな言葉は、「好きこそものの上手なれ」です。
物事を楽しんでやっていると上手くなる、またはあることで成功するためにはそれを楽しんでやることが肝心である、という意味の言葉です。
これらを合わせて考えると、「好き」なことで「努力」することで大きなパワーが出るということになります。
今回は、せっかく努力をするならば好きなことで努力をしたい、という話です。
「好き」である事の強さ
先ほどせっかくならば好きなことで努力したいと書きましたが、実は本当に好きなことに対する努力は「努力」とは言わないそうです。
これは私も何となく分かります。
楽しくて夢中になって取り組むことは、それ自体が遊びみたいな感覚になるので、気がついたら時間が経っています。
「好き」は強いです。興味がないことで嫌々努力しても、それが「好き」で没頭している人には勝てません。
もちろん必ずしも、自分が好きなこと=食べていける事、とは限りません。例えば将棋が死ぬほど好きだとしても、プロの棋士になれる人はその中でもごく僅かですし、万人がそれで生計を立てれるとは言い難いでしょう。
ただ、自分の好きと社会のニーズがある程度一致することは何かしら存在します。
例えば株式、不動産などの投資関係の情報収集や知識の取得は、私にとってはどれだけ時間を費やそうとそれは努力とは言いません。それ自体が好きで、例えば普段のプライベートでも時間があれば勝手にやってしまうようなことだからです。
そして好きでやってきたことをツイッターやブログで発信する。私の現状の発信が社会に役立っているとは思っていませんが、これから収集する情報の質を高め、より良い情報を発信していくことが出来れば、ある程度のニーズはあるのかなと思っています。
今回私がサイドFIREを決断した理由も、ある程度資産が出来たという前提はもちろんですが、今の本業よりもこれらの情報収集、情報発信が「好き」だったからという理由も大きいです。
限られた人生の時間の中で、せっかく取り組むならば好きなことで頑張りたい、そう思って決断に踏み切りました。
嫌いなことでは成功しないし、仮に成功しても幸福度は低い
学校でも自分の好きな教科は自然と成績が上がり、逆に好きではない教科は中々成績が伸びなかった経験はありませんでしょうか。
学校の勉強であれば「解答」があるので、嫌いな教科でも対策をすれば問題が解けるようになって好きになっていくということはあるかもしれませんが、それが仕事となると中々そうはいきません。
仕事を覚えていけばある程度楽しさは出てきますが、根本的に興味のないジャンルの仕事だと長期的にモチベーションを保つのは難しいです。
私は新卒で工作機械に使う周辺機器関係(工作機械アタッチメント)を製造、販売するメーカーに就職し、技術部(設計部門)に配属され、この会社で本気で頑張ろうと思っていた時期もありました。
必死で仕事を覚え、自分から上司にもっと仕事を求めたり、飲み会には積極的に参加したり、自主的に難しい資格を数年かけて取得したり、海外での仕事に備えて英語学習をしたりもしました。
ただ、この時点から仕事内容に興味が無いことは薄々感じていて、ある時何冊かの本がきっかけで、「このまま努力をしても自分は幸せにはなれない」、そう感じて急にモチベーションが低下していったのを覚えています。
同僚や先輩が少しでも良いものを作ろうとして、細かい改善点などを真剣に話している傍ら、私は少しでも早く帰りたいので、なるべく過去実績と類似のものに、なるべく面倒な設計変更はしないように、そしてなるべく自分から余計な発言をしないように、といったネガティブな感情が増えてきました。
結局、途中から自らの希望で営業部へ異動し、そこでは技術部の時よりは前向きに仕事に取り組むことはできたものの、製品や業界自体への興味の無さは変わりませんでした。(とはいえ、セールス、マーケティング、コミュニケーション能力などを鍛えることができ、異動自体は良かったと思ってます。)
展示会などでは、工作機械や機械加工のことが本当に好きで熱く語る人もいて、色々なアイデアやあれをやってみたい、これをやってみたいとどんどん意見が出てくる人もおり、私は少なくともこの分野ではこの人たちには絶対に敵わないだろうな、といつも思っていました。
私がこのまま本業を続けてもおそらく結果は出ませんし、仮に運よく出世してある程度サラリーマンとしては世間一般に言う「成功」をしたとしても、自分自身の幸福度は低いままだと思います。
努力する場所、努力の方向性を間違えてはいないか!
何かに一生懸命努力をすることはとても素晴らしいことだと思いますし、努力自体を否定するつもりは全くありません。
冒頭でも述べたように、「努力することで報われる保証はないけれど、報われている人は必ず努力をしている」のです。
ただし、どこで、何に対して努力するのか、はどれだけ努力するかよりもはるかに重要です。
この選択を間違えると、どれだけ努力をしても決して人生が好転しないどころか、さらに幸福度の低下を招く可能性すらあります。
そして、どこで、何に対して努力するかの判断基準は、それが「好き」かどうか、ここは絶対に外せません。
大好きで時間を忘れるくらいに没頭できることならば最高ですし、そこまでいかなくでも、せめてそのジャンルに興味がある、やっていて苦痛を感じないのは絶対条件だと考えます。
私のように機械にまったく興味がないのに工作機械業界で仕事を頑張ったり、人の世話をするのが嫌いなのに看護師や介護士を頑張る、お金勘定が嫌いなのに経理の仕事を頑張る、体を動かすのが好きなのに事務職で頑張る、これらすべて、努力の場所、努力の方向性が間違っているかもしれません。
会社員の場合、仕事内容ももちろんですが、仕事をする環境も重要です。
いくら好きなジャンルの仕事でも、職場環境が劣悪だと結局仕事が嫌いになりますし、そこで頑張るならば同じジャンルで別の会社で頑張ったほうが報われる、というケースも多いと思います。
給料が上がらない、上げる気もない環境、人間関係が非常に悪い環境、社員に成長の機会を与えない、与えようともしない環境、会社としてのモラルが非常に低い環境、このような環境では努力してもその努力は株主や経営者にやりがい搾取という形でうまく使われているだけになります。
次に、私のようにサイドFIREを決めた人やフリーランスの人は、自分の「好き」を追求していくのが王道だと考えます。
好きではないけど儲かりそうだから、とかでビジネスをやってもそれが上手くいく可能性は高くないと思いますし、仮にうまくいったとしても、好きでもないビジネスを続けていくぐらいならサラリーマンをやっていた方が良いのでは、とも感じます。(まあ、ジャンルどうこうよりもお金を稼ぐこと自体が好きとかであれば話は別ですが・・)
会社員にせよフリーランスにせよ、努力する場所、努力の方向性、これらをしっかりと考え抜いてから走り始めましょう。
好きなことを見つけるためには
仕事で好きなことなんかない、そう感じる人もいるかもしれませんが、少なくともこの場所で頑張りたい、と心から思える環境で努力していくことで、後から仕事が好きになるということはあると思います。
自分がいる環境が全く自分と合っていない、興味が無い、出世もしたくない、そう思っているならば思い切って環境を変えてみることも重要です。
良い職場、良い環境に入れば、おのずと頑張りたい、と力がみなぎってくるものです。
会社員の場合、今後も会社員を続けていくつもりであれば、自分が頑張りたい、出世したい、この会社で役に立ちたい、そう思える環境を探しましょう。
自分の部署に問題があるのであれば、私のように社内での部署異動を希望してみるのも良いですが、会社全体に問題があったり、やっている事業そのものに興味がないのであれば転職も検討してみましょう。
会社員をやりながら将来的にサイドFIREやフリーランスを目指す場合で、最終的に自分の「好きなこと」で頑張っていくつもりならば、出来るだけその「好き」に時間をかけることができる環境に身を置くことが大切です。
本業で残業時間が非常に長く、心身ともに疲れ切ってしまうような職場では、自分の好きであるはずの副業に集中して取り組むことが難しいですし、自宅から遠く物理的に作業時間が取れないとかも非常にもったいないです。
残業がない部署や自宅から近い部署への異動希望、かなわない場合は転職を検討し、自分の好きなことへ挑戦するための時間を増やしていくことが大切です。
好きなことは受け身の姿勢では中々見つけることはできません。
自分には好きなことなんかない、そう思っている人ほど何も行動していませんし、どんな人でも必ず自分の「好きなこと」は存在すると思います。
好きなことで努力する、この理想を実現するためにも、自らが主体的に好きを見つけようと行動しましょう。
私自身も「好き」をとことんまで追求する旅が始まったばかりです。
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