ロレンシャンです。
サイドFIREを決断してからはや4ヶ月程度が経ち、その間に退職の準備、会社への退職報告を行い、いよいよあとは退職するだけという所まで来ています。
そして社内にも正式に私が退職する旨が通知されたため、上司、同僚、部下からは驚きの声が上がりました。
さらに担当の引継ぎも始まり、これまでお世話になっていた顧客へも、後任の担当を連れて私が退職することを説明して回っており、こちらも皆驚きの声。
そしてその後に必ず聞かれるのが、
「次どうするの?」
「どこに転職するの?」
ということ。
この質問を皆から受けることは想定はしていましたが、まあ想定通り回答に苦慮していますし、これが何度も何度も繰り返されることで精神的な疲れが予想以上に来ています。
今回は私の退職意向が社内外に広がった後のサラリーマン生活の現状についてを文章に残し、私の後に続いてサイドFIREを目指している方が実際に退職する際の参考になればと思います。
社内の先輩、同僚に回答している退職理由
以下記事でも書きましたが、私は会社にサイドFIREをするとは伝えずに退職をするつもりです。それを会社、上司、同僚に言うことによるデメリットが大きいと判断したからです。
課長への退職報告では、「具体的には差し控えますが、新しいことにチャレンジするつもりです。」と回答し、その後の人事面談や組合面談でも同じような回答をしていました。
ただ、普段一緒に仕事をしている先輩や同僚達には同じ回答はできません。
「次どうするの?」
「どこに転職するの?」
という質問に対して新しいことにチャレンジする、と回答すると、
「新しいことって何?」
などと深堀されやすく、その後の回答が非常に面倒だからです。
そこで私はもう開き直って、
「再就職はしないが何をするかは誰にも言わずに辞めることにした」
と回答することにしました。(実際に再就職はしないため、転職するなどの嘘はつきたくなかったです。)
この回答は意外と効果覿面で、多くの人がそれ以上突っ込んでの質問を遠慮してくれます。
ただ中には、この回答に対し、
「起業するの?」
「転職先ぐらい教えてよ!」
などと突っ込んでくるパターンもありましたが、私は先ほどの回答を永遠に繰り返します。
そして最後に冗談で笑いながら、
「飢え死にしそうになったら電話するわ!」
ぐらいに言って何となく話題をそらす感じで切り抜けています。
ただ、やっぱり何度もこのやり取りが繰り返されると精神的な疲れが結構きますし、本音を伝えない多少の罪悪感みたいなものも無いと言えば嘘になります。
これまで仲の良かった同僚も、最後に何か隠されていると感じるといい気はしないでしょうし、難しいですね。
いっそ多少のデメリットを考えてもサイドFIREする、と言い切ってしまったほうが気持ち的には良かったのか、こればかりは分かりません。
担当顧客に回答している退職理由
次に営業で私が担当していた顧客に対しての対応です。
まず担当の交代と退職することになった旨を伝えると、みんなとても驚きます。
中にはとてもショックを受ける方もいらっしゃり、申し訳ない気持ちと有難い気持ちが両方交差する感覚です。
そして実際に後任の担当と引継ぎの挨拶へ行くと必ず、
「転職するの?」
「次決まってるの?」
と聞かれます。
もちろん顧客に対してもサイドFIREとは言えず、色々詮索されるのも嫌なので、
「今のところ次はまだ決まっていません」
と回答しています。
そうするとさらに驚かれるのですが、多くの方は、
「まあ色々あるよね」
などといってそれ以上詮索してきません。
中には、
「奥さんと子供もいるんでしょ 大丈夫?」
など突っ込んでくる方もいますが、
「大丈夫です!」
と言い切ればそこで話は終わります。
「これからなのにその年で辞めるなんて本当に勿体ない」
ということも言われたりもしましたが、一度きりの人生、一度夢見たことにチャレンジせずに終わるほうが余程勿体ないです。
最後には必ず、
「突然の連絡申し訳ありませんでした」
「今まで大変お世話になりました」
と言って次々に引継ぎを完了させています。
こちらも同じようなやり取りが何度も繰り返され、精神的な疲れがきますが、最後の大仕事だと思って頑張っています。
先輩や同僚との間で本音での会話が急増
私の退職が社内に伝わると、今までお世話になっていた先輩や同僚が私の席に来てくれます。
そして二人だけで事務所の外で話をしたりしているのですが、私の退職の話が一段落した後、会社のことをいつも真剣に考えていると思っていた相手から、
「実は俺も転職を考えている」
と言われたり、部長とかなり親密な間柄だと思っていた人から、
「○○部長のやり方にはついていけない」
と言われたり、これまででは絶対に口に出さなかっただろう本音の話が飛び出してきたりします。
私が退職してもう会社からいなくなるので、私に何かを打ち明けようとももうそれが会社の上司などの伝わることがない、という安心感とかもあるのでしょうか。もちろん私は打ち明けてくれた話を他の誰かに話すことはありません。
みんな大なり小なり心の中で言いたいこと、打ち明けたいことを持っており、それを自分の胸の中に秘めて日々仕事をしているのだと言うことを感じました。
正直、私も2013年頃からずっとセミリタイア、FIREを夢見て仕事をしていましたが、それを社内の誰かに打ち明けることはありませんでしたし、大好きな株式投資や不動産投資の話も踏み込んだ話はほとんどできませんでした。
私も含めて多くの人が、心に本音を秘め、人生で多くの時間を過ごす会社で表面的な会話に終始しているのだとしたら、なんて悲しいことなんだろう、素直にそう思いました。
担当の引継ぎは順調に推移
担当の引継ぎについては、私が早めに退職の意向を伝えたこともあり、今の所順調に進んでいます。
私が担当していたエリアを引き継ぐ人とは蜜にコミュニケーションを取っており、担当エリアの顧客情報、担当者の性格や特徴、継続中の案件などは随時共有していっていますし、引継ぎにあたってこんな資料が欲しい、という要望があれば適時資料を作成しています。
当然、私が突然抜ける訳ですから、残された人間の負担が一時的にせよ増えることになります。
申し訳ない気持ちもありますが、こればかりは誰かが途中で退職する場合、避けては通れないことなので仕方ないと思っています。
私の後を引き継ぐ人もそこは理解頂いており、それもあってスムーズな引継ぎ挨拶の日程調整が出来ています。
私の場合は営業という立場だったため、担当の引継ぎにもある程度時間がかかるので一般論ではないかもしれませんが、やはり会社に退職の意思を出来るだけ早く伝えることの重要性を身をもって感じました。
気持ちは退職後の生活へ
なんだかんだと退職手続きで忙しくしていますが、本心、気持ちは既に退職後の生活へ移っています。
最終出社日は7月18日予定ですが、有給休暇が残っているため正式な退職日は8月末付となります。
しばらくはまだ会社へ所属している身となりますが、パソコンも携帯電話も会社に置いていくため、有給休暇中はもう事実上退職したも同然です。
最終出社日の翌日から数日~一週間ぐらいは少しゆっくりしようかとも思いますが、おそらくそんなに長くは休みません。
どんなサイドFIRE生活になるのか、おそらくしばらくは家でひたすらパソコン作業になるのかな、とは思いますが、それもいつまで続くかは分かりません。
自分のやりたいように、気の赴くままにやってみようと思いますし、最悪の最悪、生活に支障が出てきた、みたいなことになればまた働けば良いだけです。何も怖いものはありません。
これから始まるサイドFIRE生活、とても楽しみですし、思いっきり楽しもうと思っています。
本ブログでは、「第二の人生を歩む」と銘打っている通り、私のサイドFIRE生活について、どんな毎日を送っているのかや、今何を考え、何を思っているのかなどを定期的に報告していこうと思っていますし、私がこれまで培ってきた投資や家計、人生観などについても引き続き発信していく予定です。
これからサイドFIREを目指す、サイドFIREを検討している方々にとって、良い意味でモデルケースに慣れるように頑張りたいと思います。
コメント