こんな悩みを解決!
- サイドFIREを目指す場合、資産、配当金、事業所得など、どの指標を目標にしていけば良いのかを知りたい
ロレンシャンです。
サイドFIREを目指している人は、大まかな目標を設定していると思います。
例えば、
「資産5,000万円を超えたらサイドFIREする」
、といった言葉は良く聞きますね。
この場合はサイドFIREへの目標として「資産」を掲げています。
そして、
X(旧ツイッター)を見ていても、「資産」をサイドFIREへの目標に掲げている人は多い印象ですが、中には目標として「配当金」「事業所得」などを掲げている人も見受けられます。
そこで今回はサイドFIREへの目標について、いったいどの指標を目標にしていくのが良いのか、そして各指標を目標にするメリット、デメリットなどを解説していきます。
しっかりと各指標のメリット、デメリットを知った上で目標を設定し、サイドFIRE実現へ一歩ずつ進んでいきましょう。
資産、配当金、事業所得、各指標のメリット、デメリット
では早速、各指標ごとのメリット、デメリットを解説します。
以下の順序で解説していきます。
- 「資産」を目標にすることのメリット、デメリット
- 「配当金」を目標にすることのメリット、デメリット
- 「事業所得」を目標にすることのメリット、デメリット
それでは順番に解説していきます。
「資産」を目標にすることのメリット、デメリット
よくある、「資産5,000万円を超えたらサイドFIREする」といったやつです。
「資産」を目標に設定している人は多いと思いますが、メリット、デメリットは以下の通りです。
メリット
- 安定したポートフォリオになりやすい
- サイドFIRE後、すぐに生活に行き詰まる可能性が低い
デメリット
- 暴落などで資産が急減するとモチベーションが下がる
- 事業所得が育ってない可能性がある
ちなみに私もこの「資産」を目標にして頑張り、無事サイドFIREを達成しました。
私の場合はポートフォリオに占める不動産の割合が多かったため、正確には「純資産」を目標にしていました。不動産(自宅含む)を持つ場合は純資産で見たほうがより正確です。
資産額を目標にしていると、なにを買えばが安定的に資産が増えるか、どの資産を買うことでリスク、リターンのバランスが良くなるか、などを常に考えます。
よってインデックスファンドや米国株ETF、優良高配当株などを組み合わせた、比較的安定的なポートフォリオになりやすいです。
そして例のように、「資産5,000万円を超えたらサイドFIREする」、という目標でサイドFIREを達成した場合、少なくとも手元に5,000万円分の資産がありますから、サイドFIRE生活がすぐに破綻する可能性は極めて低いです。
一方、資産額は市況の変化によってある程度上下するので、サイドFIREを目指している途中に暴落局面などで資産が急減すると、モチベーションが一気に下がってしまうことにもなります。
私もコロナショックの直後は気分が落ち込んだ時期もありました。
そして何より、サイドFIRE後のサイドビジネスに何をするか、どうやって稼ぐか、という一番大事な部分が欠けやすいのが大きなデメリットです。
私も「資産」を目標にFIREを目指してきたため、結果、稼ぎが育ってないままサイドFIREをし、苦労して事業所得を構築しています。
理想は会社員の内にある程度「稼げる」ようになっておくことです。
ビジネスは0→1が非常に大変なので、会社員の内にある程度稼ぐ力が身についていればサイドFIRE生活は非常に安定するでしょう。
「資産」を目標に掲げてサイドFIREを目指す人は多いです
「配当金」を目標にすることのメリット、デメリット
「配当金が年間500万円を超えたらサイドFIREする」、といったやつですね。
メリット、デメリットは以下の通りです。
メリット
- サイドFIRE後のキャッシュフローが安定している
- 毎年着実に積み上がっていく
デメリット
- 業績が不安定な銘柄に偏る可能性がある
- 事業所得が育ってない可能性がある
私が昔毎日読んでいたブログの著者も、「配当金が600万円になったらリタイアする」、というコンセプトを掲げていて、高配当株を中心にコツコツ買い増しをしていっていました。
まとまった配当金があると、サイドFIRE後の毎月のキャッシュフローが安定しているというメリットがあります。
またサイドFIREを目指す過程でも、去年は年間10万、今年は年間20万、来年は年間30万と、少しずつ配当金が増えていくという実感が湧きやすく、サイドFIREへのモチベーションが保たれやすいです。
注意点としては、配当金に目が行くあまり、ポートフォリオがいわゆる「駄目銘柄」で埋め尽くされるリスクがあるということです。
現在の配当利回りは高いものの、将来的な株価下落や減配のリスクが極めて高い銘柄は数多く存在しており、銘柄の目利きも重要になります。
また、配当金目当ての場合は日本株だけでポートフォリオを組む人も多いと思われ、カントリーリスクも負うことになります。
この辺は配当金が出る米国株や全世界株のETF、米国などの外国個別株を組み合わせてリスク分散をすることも大切です。
そして「資産」を目標にした場合と同様、サイドFIRE後のサイドビジネスをどうするのか、という課題もクリアにしておく必要があります。
配当金偏重は安定感の裏にリスクも潜んでいます
「事業所得」を目標にすることのメリット、デメリット
これは「月20万円稼げるようになったらサイドFIREする」、といったやつですね。
メリット、デメリットは以下の通りです。
メリット
- サイドFIRE後もキャッシュフローがある
- 早くサイドFIREできる可能性がある
デメリット
- 事業が上手くいかなくなると生活ができないリスクがある
サイドFIREするというよりも、月20万稼げるようになったら独立する、という表現のほうが正しいのかもしれません。
ビジネスで稼ぐ力が備わっているため、サイドFIRE後もキャッシュフローはありますし、なにより自分で稼ぐ力がある人は強いです。
そして、会社員の内にある程度の副業所得があると、資産形成のスピードは段違いに早くなるので、サイドFIREする時期を早めることができます。
一方、資産がまだ少ない時期に見切り発車で会社を辞めてしまうと、万一自分の事業が上手くいかなくなった時、生活ができなくなるリスクがあります。
いくら事業所得があったとしても、ある程度資産ができるまでは会社を辞めないほうが、安定感という意味では増しますね。
なんだかんだで自分で稼げる人は強いです
おすすめの目標設定方法
それではここからはおすすめの目標設定方法を解説します。
おすすめは、「資産」と「事業所得」の目標を合わせて設定し、そのどちらも達成した場合にサイドFIREする、というもの。
例えば、
「資産5,000万円を超え、かつ事業所得月20万円稼げるようになったらサイドFIREする」
という目標。
4%ルールでの資産所得が年約200万、事業所得が年約240万、計440万円のまさに教科書的なサイドFIREです。
これであればそこそこ安定したサイドFIRE生活が送れそうですね。
ただ、どちらの条件も比較的難易度が高いため、これだとサイドFIRE達成に時間がかかってしまいます。
サイドFIREを目指している人は、あわよくばできるだけ早くサイドFIREしたい、と思っている方が多いと思いますので、その点も考慮しなければいけません。
そして結論、個人的には以下2つの何れかが良いと思います。
- 資産重視型
例:資産6,000万円を超え、かつ事業所得月5万円稼げるようになったらサイドFIREする
- 事業所得重視型
例:資産2,000万円を超え、かつ事業所得月20万円稼げるようになったらサイドFIREする
順番に解説していきます。
資産重視型
資産重視型は、いまそこそこ資産形成は軌道に乗っているけど、まだサイドFIRE後に何をするのかが曖昧、もしくは決まっていない、という人におすすめの方法です。
資産形成は引き続き継続し、会社員の内に月数万程度を稼いてしまってからサイドFIREします。
先ほども述べましたが、ビジネスは0→1が一番大変です。
ビジネスはこの0→1の段階での挫折が圧倒的に多く、これを未達のままサイドFIREに踏み切ってしまうと、サイドFIRE後に挫折 → 何をすればよいかわからず途方に暮れる、というリスクがあります。
実体験として、私も月5万を稼ぐ前にサイドFIREをし、ビジネスを育てる段階でとても苦労しています。
例で挙げたのは、
「資産6,000万円を超え、かつ事業所得月5万円稼げるようになったらサイドFIREする」
、でしたが、この場合は4%ルールでの資産所得が年約240万、事業所得が年約60万、計300万円です。
これだけでは心もとないですが、サイドFIRE後、会社員時代に副業として稼いでいた事業所得をさらに伸ばしていけば生活はより安定していきます。
必要な資産額については、配偶者、子供の有無や自分の求める生活水準によって異なるので、その点は自分でカスタマイズしてみてください。
事業所得重視型
事業所得重視型は、まだ資産は全然無いけれど、出来るだけ早くサイドFIREをしたい、という人におすすめの方法です。
もちろん資産形成を軌道に乗せることも必要ですが、先に副業での事業所得構築に全力を注ぎます。
例で挙げたのは、
「資産2,000万円を超え、かつ事業所得月20万円稼げるようになったらサイドFIREする」
、でしたが、この場合は4%ルールでの資産所得が年約80万、事業所得が年約240万、計320万円です。
資産2,000万円、年間資産所得80万円ではFI(Financial Independence)を達成しているとは言えませんから、正確にはサイドFIREではなくいったん「独立」し、その後自分のビジネスで本当のサイドFIREを目指すことになります。
とはいえ、資産重視型で紹介した例と比較すると資産は1/3しかないにもかかわらず、想定される年間所得はこちらの方が多いです。
既に会社員時代の副業ベースで月20万を稼げていてかつ、それなりの資産を持っているというのは強いです。
サイドFIRE(独立)後は事業所得をさらに伸ばすことに全力を注ぎ、ある程度資産が増えてきたら、仕事のペースを落としてゆっくりするのも良し、さらに高みを目指すのも良し、となります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
何となく、
「資産5,000万円ぐらいでサイドFIREしたい」
、と思っている方は多いと思いますが、この資産額では資産所得だけでは生活するには足りない人が大半でしょうし、サイドFIRE後に何をして稼いでいくのか、ということは出来るだけ早い段階で固めておいた方が良いです。
そして、サイドFIRE達成の目標として事業所得を盛り込むことで、ビジネスで一番挫折しやすい0→1部分を達成した後にサイドFIREに踏み切る、という比較的安全性の高い方法を取ることが出来ます。
しつこいようですが、サイドFIREを出来るだけ早く達成しようと思うならば、自分で稼ぐ力からは避けては通れません。
私は実際にサイドFIREに踏み切り、実体験としてこれは痛感しています。
サイドFIREを本気で目指している場合、まずはしっかりと目標を設定し、ゴール時点を明確にしておきましょう。
自分で稼ぐのはどうしても無理、そもそもそんなことしたくない、という方は、より資産を貯めて完全なFIREを目指すか、足りない分をアルバイトなどで稼ぐバリスタFIREという選択肢もありますので、以下記事も参考にしてみてください。
また、改めてサイドFIREを目指したい、サイドFIREまでの手順が知りたい、という方は、サイドFIREまでの具体的なステップをまとめた以下記事も参考にしてみてください。
コメント