こんな悩みを解決!
- 資産2,000万円でサイドFIREできるか知りたい
- 資産2,000万円からサイドFIRE達成まで取り組むべきことを知りたい
ロレンシャンです。
サイドFIREを目指しているけれど、いったいいくらあればサイドFIREが出来るのか、気になる方も多いと思います。
そして一つの大台が資産2,000万円。一般的にインデックス投資や高配当株投資などで、本業以外からの収入の有難みを実感し出すのがこのぐらいの金額ですね。
でもなんとか資産2,000万円は貯まったけれどサイドFIREは出来そうなの?、と感じる方に向けて、今回は資産2,000万円でサイドFIRE可能なのか、資産2,000万円からサイドFIREするための条件などを検証していきたいと思います。
2,000万円から生み出される資産収入は
まず検証する上で、2,000万円という資産から毎年どの程度の収入が生み出されるかを確認しておく必要があります。
もちろん、2,000万円を現金で持つのか、株式で持つのか、債券で持つのか、によっても資産収入は変わってきますが、一般的によく使われるのが「4%ルール」。
4%ルールは、1998年に米トリニティ大学のグループによって発表された資産運用に関する研究から導かれたもので、毎年資産の4%未満を切り崩して生活していれば、運用益を加味すると実質的に資産を減らさずに生活が出来るという考え方。
世界の株価の年率成長率が約7%程度と考えると、インフレ率やある程度現金を持つ安全率を考慮しても、まあ理にかなった数値だとは思います。
2,000万円の4%は80万円。
よってあくまで理論上ですが、年間80万円程度の資産収入がある状況、それが資産2,000万円ということになります。
もちろん、私はもっと高利回りで運用できている、という方もいるかもしれませんが、その高利回りは今後も継続して達成できそうでしょうか。
恐らく難しいでしょうし、仮に自信があるとしても、今回は余裕を持った利回りで考えていければと思います。
2,000万円からは年間80万円程度の資産収入が見込めます
家族構成別、サイドFIRE可否を検証
資産2,000万円で年間80万円の資産収入。
これを元に各家族構成を加味した実現可否を見ていきます。
もちろん、住宅ローンがいくらあるか、どこに住んでいるのか、といったパラメータが各人によって異なりますのであくまで目安にはなります。
検証は以下3パターンで行います。
- 独身の場合
- 夫婦のみの場合
- 夫婦と二人の子供がいる場合
順番に解説していきます。
独身の場合
総務省の2022年家計調査によると、2022年単身世帯(勤労者世帯)の平均月間消費支出は¥178,434でした。内訳は以下の通りです。
分類 | 消費支出 |
---|---|
食料 | ¥40,301 |
住居 | ¥32,314 |
光熱・水道 | ¥11,138 |
家具、家事用品 | ¥5,267 |
被服及び履物 | ¥6,714 |
保険医療 | ¥6,847 |
交通・通信 | ¥22,766 |
教育 | ¥0 |
教養娯楽 | ¥21,046 |
その他(交際費等) | ¥32,039 |
合計 | ¥178,434 |
あくまで平均なので、実家暮らしで家賃がかからない人が含まれていたり、車の有無で交通・通信費が大きく変わったりします。
実際の自分の支出については、自分なりに概算金額を計算してみましょう。
この平均支出を使って計算をすると、年間支出額は、
¥178,434 × 12 = ¥2,141,208
となります。
年間の資産所得は年間80万円なので、
¥2,141,208 - ¥800,000 = ¥1,341,208
年間¥1,341,208のお金が不足しており、FI(Financial Independence)はまだ未達成となります。
ただ、不足している金額は月に約12万円。これをサイドビジネスで稼ぐことができれば、理論上はRE(Retire Early)が可能となります。
不足金額は月12万円程度ですね
夫婦のみの場合
総務省の2022年家計調査によると、2022年夫婦のみ世帯の平均月間消費支出は¥266,514でした。内訳は以下の通りです。
分類 | 消費支出 |
---|---|
食料 | ¥70,064 |
住居 | ¥18,922 |
光熱・水道 | ¥22,356 |
家具、家事用品 | ¥11,293 |
被服及び履物 | ¥7,145 |
保険医療 | ¥15,641 |
交通・通信 | ¥37,049 |
教育 | ¥14 |
教養娯楽 | ¥24,323 |
その他(交際費等) | ¥59,706 |
合計 | ¥266,514 |
こちらもあくまで平均なので、親と同居で家賃がかからない人が含まれていたり、車の有無で交通・通信費が大きく変わったりします。
実際の自分の支出については、自分なりに概算金額を計算してみましょう。
この平均支出を使って計算をすると、年間支出額は、
¥266,514 × 12 = ¥3,198,168
となります。
年間の資産所得は年間80万円なので、
¥3,198,168 - ¥800,000 = ¥2,398,168
年間¥2,398,168のお金が不足しており、FI(Financial Independence)はまだ未達成となります。
ただ、不足している金額は月に約20万円。これをサイドビジネスで稼ぐことができれば、理論上はRE(Retire Early)が可能となります。
また、配偶者が働きつづけて不足分の金額を稼ぎ、もう片方がサイドビジネスに挑戦する、といったリスクを取ることもできます。
不足金額は月20万円程度ですね
夫婦と二人の子供がいる場合
総務省の2022年家計調査によると、2022年4人世帯の平均月間消費支出は¥316,517でした。内訳は以下の通りです。
分類 | 消費支出 |
---|---|
食料 | ¥84,143 |
住居 | ¥18,411 |
光熱・水道 | ¥24,296 |
家具、家事用品 | ¥14,437 |
被服及び履物 | ¥12,480 |
保険医療 | ¥13,607 |
交通・通信 | ¥42,510 |
教育 | ¥30,816 |
教養娯楽 | ¥34,431 |
その他(交際費等) | ¥41,386 |
合計 | ¥316,517 |
こちらもあくまで平均なので、親と同居で家賃がかからない人が含まれていたり、車の有無で交通・通信費が大きく変わったりします。
実際の自分の支出については、自分なりに概算金額を計算してみましょう。
この平均支出を使って計算をすると、年間支出額は、
¥316,517 × 12 = ¥3,798,204
となります。
年間の資産所得は年間80万円なので、
¥3,798,204 - ¥800,000 = ¥2,998,204
年間¥2,998,204のお金が不足しており、FI(Financial Independence)はまだ未達成となります。
ただ、不足している金額は月に約25万円。これをサイドビジネスで稼ぐことができれば、理論上はRE(Retire Early)が可能となります。
また、配偶者が働きつづけて不足分の金額を稼ぎ、もう片方がサイドビジネスに挑戦する、といったリスクを取ることもできます。
ただし二人の子供のことを考えると、目先の生活費だけではなく、将来の教育費を貯めておく必要がありますので、もう少し余裕が必要でしょう。
不足金額は月25万円程度ですね
2,000万円でサイドFIREは厳しいが、事業所得がカギ
以上、家族構成別でもう一度まとめると以下のようになります。
家族構成 | 年間平均生活費 | 年間資産所得 | 年間不足金額 | 必要な事業所得(月) |
---|---|---|---|---|
独身 | ¥2,141,208 | ¥800,000 | ¥1,341,208 | 約12万円 |
夫婦のみ | ¥3,198,168 | ¥800,000 | ¥2,398,168 | 約20万円 |
夫婦と子供二人 | ¥3,798,204 | ¥800,000 | ¥2,998,204 | 約25万円 |
もちろん、これはあくまで一般論であり、年間平均生活費は各家庭によっては多少異なりますし、総務省の家計調査は交際費、教育費、外食費などのゆとり費も含まれていますので、どの家族構成も基礎生活費だけで見るともう少し少ないと思います。
ただ一般論で言うと、資産2,000万円では資産所得で年間生活費を賄えてはおらず、まだまだFI(Financial Independence)を達成しているとは言えません。
よって資産2,000万円では今すぐのサイドFIREは厳しい、というのが結論になります。
ただ、必要な事業所得を既に持っているとしたら、先にRE(Retire Early)をして、空いた時間でさらに事業所得を伸ばし、FIを目指すこともできます。
このペースで資産形成を進めていきましょう
出来るだけ早くサイドFIREを目指すための方法2選
では、資産2,000万円の人が出来るだけ早くサイドFIREするためにはどうすれば良いか。
以下二つの方法があります。
- 引き続き本業と投資で資産を増やしていく
- 頑張って事業所得を構築する
順番に解説していきます。
引き続き本業と投資で資産を増やしていく
資産額が増えれば資産から生み出される収入も増えますので、本業を頑張り、年収を上げて資産額を増やしていくのが王道です。
既に資産2,000万円まで到達しているということは、3000万~5000万ぐらいは全然射程圏です。
仮に資産が5,000万円出来れば、4%ルールを適用するとして、年間の資産収入は200万円に達しますので、事業所得が少なくでもサイドFIREは全然達成可能なレベルとなります。
今の本業を引き続き頑張って資産を増やしていくのも良いですが、より早く資産を増やしたいのであれば、年収アップを狙った転職を検討してみても良いでしょう。
ただし、サイドFIREをするためには遅かれ早かれ自分がどのようなサイドビジネスをして事業所得を構築していくかを考えていく必要がありますので、資産形成を優先しつつも、将来自分が何をやりたいかは常に頭に入れておきましょう。
2,000万円から先は思ったより早いですよ
頑張って事業所得を構築する
本業は引き続き継続しながら、同時に副業によって事業所得の構築を狙います。
サイドFIREは最終的には事業所得が必要ですから、最終形を想定するならば早い内から事業所得の構築に動くのが理想です。
仮に本業をやりながら副業で月に10万、20万を稼ぎ出すことが出来れば、サイドFIREは大きく近づきます。
資産の構築スピードも速くなりますし、資産が追い付いていなくても、仕事を辞めてサイドビジネスにフルコミットしてさらに収入を伸ばすという選択肢も取れるからです。
ただし、本業と副業のダブルワークとなりますので、非常にハードスケジュールとなり、特に子供がいたりするとさらにスケジュール管理は難しいです。
特に本業が長時間労働をしている場合、なかなか副業に取り組む時間が作れず、こちらの方法は非常に困難となりますので、極力残業を減らして副業に時間を割く必要があります。
仕事量が多すぎてそもそも残業が減らせない環境にいる場合、まずは勤務時間短い部署への異動するか、転職をして労働時間の短めの会社に行くことが先決です。
時間が作れない環境ではまともな副業はできませんし、副業を育てることが出来ない環境だと結果的にサイドFIREは遠のきます。
自分で稼ぐ力があれば早いですよ
まとめ
資産2,000万円というのは、一般的には中々到達できるものではありません。
資産を2000万円貯めることが出来た人は、資産の全くない状況から資産2,000万円を築くという一番ハードルの高いフェーズはクリアしていますし、2,000万円をこれまでコツコツ築き上げてきたことについては自信を持って良いと思います。
資産2,000万円でのサイドFIREは少しハードルが高いという結論にはなりましたが、年収をアップさせたり、副業による事業所得の構築をスタートすることでサイドFIRE達成を早めることは出来ます。
今後については、年収をアップさせて出来るだけ早く資産を3,000万、4,000万円と構築していくことを優先しても良いですし、資産形成の傍ら副業をスタートさせて事業所得を伸ばしていくのも良いです。
どちらにせよこのままサイドFIREに向けて邁進すれば、遅かれ早かれ達成は見えてくるので、引き続き自分なりのペースで歩き続けていきましょう。
サイドFIRE達成へのより具体的なステップは以下記事でまとめてありますのでよろしければ御覧ください。
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