こんな悩みを解決!
- 4種類のFIREについてそれぞれの特徴を知りたい
- 各FIREの必要な資産額を知りたい
- 4つの中で私が推奨するFIREについて知りたい
ロレンシャンです。
FIRE(Financial Independence Retire Early)という言葉が徐々に世間に認知されつつありますね。
FIREは元々、定年になる前に早期退職をし、早期退職をした後も資産運用を継続。資産から得られる(資産所得)運用益で自由な生活をしていくというものです。
ただ、FIREを目指している方はすでに感じているかもしれませんが、資産所得、運用益だけで十分満足な生活していくためのハードルってめちゃくちゃ高いんですよね‥。
FIREでは「4%ルール」というのがあって、例えば運用資産が1億円だったとして、それを毎年4%で回せば、年間400万円。この400万円の範囲内で生活すれば資産元本が一切減らずに生活していける、というのがFIREの王道的な考え方です。(実際は税金、社会保険料等の支払があるため、手取りはもう少し少なくなります)
でも運用資産1億円ためても年間400万円ですよ‥。サラリーマンの平均年収にも届きません。資産ゼロからだと1億円貯めるのに何年かかるの?、って話です。
そこで最近では、FIREの亜種というか、それなりの資産額でもある程度自分の自由な生活を楽しむための考え方が出てきました。
これまでの王道のFIREを含め、下記の4つのタイプのFIREに分類できます。
- ファットFIRE(FAT FIRE)
- リーンFIRE(LEAN FIRE)
- サイドFIRE(SIDE FIRE)
- バリスタFIRE(BARISTA FIRE)
この中で1番のファットFIREと2番のリーンFIREは、退職後に働かないFIREの王道的な考え方です。そして3番のサイドFIREと4番バリスタFIREは退職後も軽い労働をし、資産収入と労働収入の合わせ技で生活していくスタイルです。
ここでは、この4種類のFIREについての詳細な解説と、4つのFIREについての私がどう思っているかの主観についてを語っていこうと思います。
ファットFIRE(FAT FIRE)についての考察
ファットFIREは「太った」FIREと意味で、FIRE後は働かずに贅沢な生活をしていくというもので、FIREの理想形とも言えますね。
理想形というだけあって、ファットFIREは多くの運用資産が必要なので、ファットFIREを達成できる人はそんなに多くはないでしょう。
もちろん資産が継続的に減っていかないことが前提なので、悠々自適に暮らしていくならば私のイメージとして運用資産3億円以上は必要ですかね。
運用資産3億円でも4%だと1,200万円。家族構成にもよりますがこのラインではそこまで贅沢な生活はできません。
良くテレビや漫画で出てくるようなゴージャスな生活を思い浮かべる人もいるでしょうが、FIREしてあのレベルの生活をするなら、最低でも運用資産10億円以上は必要だと思います。
ただ、冒頭で述べた1億円ためて年間400万で暮らす、とかでも、それで十分に楽しく、かつ不自由なく暮らしていけるようであえれば、それもファットFIRE達成の仲間入りといっても良いでしょう。
ファットFIREに対する私の考えとしては、単純に出来るならやってみたい、羨ましい・・・。それだけです。
ただ後述しますが、ファットFIREを達成した人も、結局はサイドFIREに移行する人も多いと聞きます。(私もやってみたらそうなるのかも‥)
働かずに贅沢する、というのは一見理想かもしれませんが、実際にやってみるとすぐに飽きて、自分の好きなことでビジネスや社会貢献をしたくなるのかもしれませんね。
ファットFIREについてのさらに詳しい解説は以下記事をご覧ください。
リーンFIRE(LEAN FIRE)についての考察
リーンFIREは「無駄がない、効率的な」FIREという意味で、FIRE後は働かずに生活をしますが、ファットFIREが贅沢な生活をするのに対し、リーンFIREは最低限度の質素な生活をしていきます。
最低限度といっても、どの程度の生活が最低限度なのかは各人の主観的な部分もありますが、田舎で自給自足の生活をしたり、ミニマリストのように最低限の物しか持たずに生活したりといったイメージでしょうか。
リーンFIREのメリットは何といっても必要な資産額が少なく済むことです。
4%ルールに従えば、例えば運用資産5,000万円だとして、4%だと年間200万円。一般的には決して十分な額とは言えませんが、年間200万円でも十分に楽しく心豊かな生活が出来る人もいるでしょう。
そしてリーンFIREを目指す人というのは、基礎生活費がとにかく低い傾向にありますので、運用資産3,000万円とかでもFIRE出来る人はいるかもしれません。
リーンFIREに対する私の考えとして、個人的には目指す最終到達点ではないかな、といった感じです。
お金よりも自分の時間が大切という点でリーンFIREは理に適っていますが、やっぱり旅行や外食等、お金を使うことで楽しめる娯楽が多いのも現実ですし、ある程度はお金を気にせず生活がしたいです。
また運用資産が少ないため、FIRE直後に大暴落に見舞われたり、インフレが想定以上に進んで生活コストが上がったりと、不測の事態への備えとしても弱い気がします。
こればかりは価値観の問題ですが、お金が余りなくても十分楽しく生活できる人にとっては目指す選択肢になりますね。
リーンFIREについてのさらに詳しい解説は以下記事をご覧ください。
サイドFIRE(SIDE FIRE)についての考察
サイドFIREのサイドは「サイドハッスル(楽しむ副業)」の意味で、FIRE後は資産収入に加えて、自分の好きなことでもお金を稼いで生活していく考え方です。
ファットFIREやリーンFIREは働かないことが前提ですが、サイドFIREは最低限度の生活費は資産所得で賄い、充実した生活を送るための+αのお金を自分の好き、得意とするサイドビジネスで稼ぎます。
例えば最低限の基礎生活費が200万程度ならば、5,000万を資産運用することで4%ルールで年間200万を確保し、贅沢品を買ったり、旅行へ行ったり、将来に備えたりといったお金をサイドビジネスで稼ぐイメージです。
FIREを目指している人の大半は、今の本業について、仕事に興味がない、時間が拘束されるのが嫌、など何かしら不満がある人が多く、FIREまでの道のりが長すぎると感じている人が多いですが、自分の興味、特技、得意を活かし、自分の好きなことをして収入を得ることで、FIREへの道を短縮することができます。
よくある誤解として、サイドFIREを脱サラ、独立と勘違いされる方がいますが、サイドFIREはあくまで「FIRE」の亜種なので、FI、すなわち経済的自立を達成していることが条件です。
例えば資産はほとんどないが、仕事を辞めて自分の好きなビジネスで稼ぐんだ!、というのはサイドFIREではありませんし、当然リスクが高くおすすめ出来ません。
本業を辞めて最悪働かなくても生活は出来る、それでも空いた時間で好きなことをビジネスとして取り組む、これがサイドFIREです。
サイドFIREに対する私の考えとして、FIREの亜種とはいえ、これが多くの人にとって最適かつ再現性のあるスタイルなのかなと感じています。
私も元々はファットFIREに憧れてはいましたが、FIREについて考えるうちに、サイドFIREが自分の理想に近いかな、と思うようになりました。
サイドFIREが万人におすすめな理由については後述します。
バリスタFIRE(BARISTA FIRE)についての考察
バリスタFIREのバリスタはコーヒーを入れるバリスタから来ており、FIRE後は資産収入に加え、バイトや派遣などの軽い労働でもお金を稼いで生活していく考え方です。
サイドFIREと同様、最低限度の生活費は資産所得で賄い、充実した生活を送るための+αのお金をパートや派遣、短時間勤務等の軽い労働で稼ぎます。
国民皆保険制度が整備されている日本とは異なり、FIRE発祥のアメリカでは早期退職をしてしまうと無保険になってしまうため、労働者の権利として健康保険に加入しながら、ある程度の自由な時間を確保する、いわばいいとこ取りのスタイルとしてこのバリスタFIREが定着しました。
例えば、5,000万円の資産の4%で年間200万円の生活費を資産収入で確保し、パート等で稼いだお金を、贅沢品を買ったり、旅行へ行ったり、将来に備えたりといった資金に充てるイメージです。
バリスタFIREもサイドFIREと同様、あくまで「FIRE」の亜種であり、資産収入だけで最低限の生活が成り立つ、FI、経済的自立を達成していることが条件です。最悪働かなくても生活はできる、ということですね。
バリスタFIREに対する意見として、個人的には余り目指したくはないかな、という感じです。
正社員で週休3日、4日といった仕事は日本ではまだそんなに多くはなく、探すのは結構大変ですし、40歳とかでパート、アルバイトをすることについても抵抗がある人も多いのではないでしょうか。
そして何より、時間は減りさえするものの、やりたくないことをする時間、が残ることに抵抗があるのが本音でしょうか。朝起きて、今日はパートの日だから嫌だな~、みたいになるのが嫌です。
まあこればかりは個人的な好き嫌いもありますので、人との繋がりを確保しながらある程度自由な時間も確保したい、という方には良いのかな、と思います。
先述のサイドFIREとバリスタFIREのさらに詳しい違いについては以下記事でまとめてあります。
4つのFIREをまとめてみると
さて、4つの種類のFIREについて紹介してきましたが、ここで4つのFIREの必要な資産額、FIRE後の労働収入の目安を簡単な表にまとめました。
目標金額は概算です。人によって家族構成、基礎生活費(最低限度の生活費)は異なりますのでそれぞれ自分なりにカスタマイズしてください。
ファットFIRE以外は基礎生活費部分を資産収入から賄うという点では同じです。
ただリーンFIREに関しては、FIRE後は働かないため、将来への備えのために、サイドFIREやバリスタFIREに比べて多くの運用資産を貯める、もしくは基礎生活費を極限まで下げるなどの防衛策が必要でしょう。
サイドFIREやバリスタFIREの労働収入必要額も人によって全く異なります。サイドFIREの場合収入に天井はありませんので、やってみたら凄い稼げたなんてこともあるかもしれません。
私がサイドFIREを推奨する理由とその魅力
4つのFIREの内どのFIREがおすすめかと聞かれれば、それはサイドFIREです。
なぜサイドFIREが良いのか。サイドFIREのメリットとして、
- ファットFIREに比べて必要な資産額が少ない。
- FIRE後も働くことで社会との繋がりを持つことができる
- 自分で稼げるようになることでお金の不安から解放
- 収入に天井がない
- 最悪働かなくても生活は出来るので辞めたくなったら辞める
などがあります。
サイドFIREは必要最低限の生活ができる金額のみを資産所得で賄うため、必要な資産額を抑えることができます。
1億円とか絶対に貯めれないしFIREなんて無理だ、と思っている方も、5,000万円ぐらいなら可能性は全然あるのではないでしょうか。基礎生活費を抑えることができればさらに必要資産額を下げることもできます。
また、FIRE後も働くことで社会との繋がりを持つことができるのも大きいですね。自分が社会に何かしらの形で貢献していることで満たされるものもあると思います。
そして何より大きいのは真の意味でお金の不安から解放されることです。
これは良く聞く話ですが、1億円持っていても、5億円持っていても、お金の不安からは決して解放されないようです。大暴落が起きて資産が大きく棄損するかもしれませんし、財産税などで資産を国に召し上げられるリスクもゼロではありません。
お金の不安から解放される瞬間は、今の資産がゼロになっても自分で稼げば何とでもなる、と確信した日なのです。
さらにサイドFIREは爆発力がある点も見逃せません。あまり稼げない可能性もある一方、収入に天井がないため、ハマれば大きく稼げる可能性だってあると思ってます。
もちろん、サイドFIREは最悪働かなくても生活はできるため、どうしても嫌になったら辞めてしまって、しばらくゆっくりするなり、また別の何かをすれば良いのです。
サイドFIREはFIRE生活の最終到達点?
FIRE生活の最終到達点はファットFIRE、すなわちお金も沢山あって、働かずに好きなことをして暮らす、ことだと思う方もいるかもしれません。
ただ、ファットFIREを達成した人でさえ、余りある自由な時間に飽きて、結局は何か自分の好きなビジネスなりを始める人も多く、サイドFIREは実はFIRE生活の最終的な到達地点になる人が多いです。
ファットFIREだけではなく、リーンFIRE、バリスタFIREを達成した人も、空いた時間を活用して何かビジネスを初め、気が付いたらサイドFIREになっていたパターンもよく聞きます。
結局、自由があり、好きなことが出来、お金の不安もなくなり、社会との繋がりや社会貢献欲も満たせるサイドFIREが一番しっくりくる人が多いのではないでしょうか。
以下記事ではサイドFIRE達成への具体的なステップを解説していますので、サイドFIREに興味が出てきた方は是非一度ご覧ください。
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