私が社内で部署異動を成功させた方法 伝え方と伝える際の注意点も解説!

ロレンシャンです。

私は2017年、前職の会社(機械メーカー)で技術部から営業部へ異動希望を出し、結果見事に希望が通り、部署異動が実現しました。

もともと私は理系の電気電子工学を専攻しており、技術者枠で入社したにもかかわらず、すでに興味を失っていた技術部から、全く畑違いの営業部への異動が叶った訳です。

なぜ異動希望を出したかのより詳しい経緯については以下私のプロフィールをご覧下さい。

とはいえ、ただ闇雲に、

「営業をやりたいから異動したいです」、

と上司に直談判した訳ではありません。

それなりに戦略を立てた上で異動希望を出し、結果的に異動を実現させました。

今回は私が社内部署異動を実現させた時に気を付けたこと、そして一般論として異動希望を伝える際の注意点について解説していきます。

目次

私が部署異動を実現させた時に気を付けたこと

まずは私が部署異動を願い出る時に気を付けたことの結論は以下の通りです。

  • 人事権のある部長に直談判した
  • 会社にどのようなメリットがあるかを伝えた
  • 人事異動時期の3ヶ月以上前に伝えた

順番に解説していきます。

人事権のある部長に直談判した

まず、私が初めに異動を願い出たのは所属していた技術部の部長です。

当時の正式な役職は「執行役員技術部長」。一応当時300人程度いた会社の一事業所の中では役職が上から2番目の人でした。

もちろん、私と部長との間には直属の上司である主任、そしてその上司である課長がいたわけですが、その2名をすっ飛ばして部長に直談判した訳です。

なぜそうしたのか。

主任と課長には人事権がほとんど無いことを事前に把握していたからです。

人事権の無い人に異動したい旨を相談してもろくな事はありません。

たしかに主任や課長に相談すればその話は報告という形で部長に行くでしょうが、自分で直接部長に希望を伝えるのとは、同じことを伝えるにしても結果は全く異なります。

自分で直接伝えれば、その熱量や気迫、本気度、などが相手に伝わりますが、人づてだとそれも伝わりませんし、下手をすると話がねじ曲がって伝わったりします。

結果的に、部長と直談判することで私の思いが伝わり、部長が人事と掛け合ったり、営業部の責任者と交渉をしてくれ、異動が叶いました。

おそらく主任や課長経由で話をしていたら、部長はここまで真剣に動いてくれなかったのではないかと今でも思っています。

ロレンシャン

直接異動への思いを伝えたかったです

会社にどのようなメリットがあるかを伝えた

異動希望を部長に直談判した時、ただ闇雲に異動したいです、と言った訳ではありません。

私が意識したのは、私が異動することで会社にどのようなメリットがあるか、そして自分は異動先でどのように成長することができるのかです。

異動を希望した本音の理由としては、

  • 自社製品自体に興味が無い
  • 将来のFIREを見据えると、このまま事務所に座って興味のない図面をCADで描く仕事はFIRE後に役に立たない
  • それならば営業でマーケティングやコミュニケーション力を鍛えたい

というもの。

もちろんこれをそのまま伝えても異動は実現できないことは明確です。

そこで私は以下のように説明しました。

  • 技術部の経験を活かし、製品知識の豊富な営業マンとして会社に貢献したい
  • 技術的、論理的思考の面から製品の原価や利益率について勉強、改善に貢献したい
  • お金の流れや商流に興味があり、自社製品がどのようにお客様に届くのかを勉強したい
  • 人と交流をする仕事に従事したい

私が異動することで会社の利益に貢献できる点、そして私が異動することで私がさらに成長できる点を前面に押し出しました。

そして最後はやる気はある、死に物狂いで頑張る、といった熱を伝えました。

部長はメモを取りながら納得してくれ、その後異動に繋がりました。

ロレンシャン

会社側のメリットは絶対必要です

人事異動時期の3ヶ月以上前に伝えた

私の前職の会社は少し珍しく、9月中旬に社内報が出て、9月下旬~10月頭より昇進や異動が多い会社でした。

私が異動希望を伝えたのは6月上旬頃。

これはたまたまではなく、部長が社内で人事や関係部署と調整する時間を考えて逆算しました。

9月中旬に異動が多いということは、人事は遅くてもその1~2ヶ月前には誰を昇進させ、誰を異動させるかを選定する準備を始めます。

その準備や調整が始まってからでは手遅れになるので、3ヵ月以上前に伝えました。

これは会社によりけりでしょうが、一般的には人事異動時期の3~6ヵ月程度前には伝えるのが良いと思います。

いくら偉い人でも人事異動の時期以外に人を異動させるのは社内的にも目立ちますし、難易度が上がります。

ロレンシャン

意外と大事な要素だと思います

異動希望を伝える際の注意点

ではここからは一般論として、異動希望を伝える際の注意点を解説します。

まず結論は以下の通りです。

  • 事前に社内に異動に関する制度が無いかを確認する
  • 人事部ではなく自分の所属する部署の上に言う
  • 希望を伝える人が忙しそうな時期は避ける
  • 今の部署の悪口は言わない
  • 今の部署での仕事をきっちりやる

順番に解説します。

事前に社内に異動に関する制度が無いかを確認する

まず大前提として、事前に社内に異動を希望するような制度が無いかは確認してください。

社内で自分がやってみたい仕事を公募するような制度を持っている会社は結構ありますし、制度があれば下手に直談判するよりも、その制度を利用したほうが何倍も実現可能性は高いです。

会社によっては異動をキャリアアップの手段と考えている所もあり、異動が活発に行われている会社ほどチャンスは多いと思います。

ちなみに私の会社は元々異動がそんなに活発ではなく、新卒で入った部署に定年までいることも珍しくない会社だったため、そのような制度はありませんでした。

ロレンシャン

制度があるならば積極的に活用しましょう

人事部ではなく自分の所属する部署の上に言う

異動希望は人事部ではなく、自分の所属する部署の上の人に言う方が良いです。

確かに最終的な人事権は人事部にあるケースが多いですが、大抵の場合は各部署の役員、部長、(課長)クラスの人が実質的に大きな決定権を持っています。

社内の人事では、人事部が大まかな異動プランを立て、各部署の人事権を持つ人たちと打ち合わせ、交渉をしながら誰を異動させるのかを決定していきますが、最終的に誰を異動させるかはやはりその部署を統括している人の意見が強く反映されるのです。

人事部経由で所属部署の部長に話が行くより、自分で部長に熱意を持って直接話をし、部長を「味方にして」人事に掛け合ったほうが異動はスムーズにいくと思います。

ただし、人事部が絶大な権限を持っている会社もありますので、これは100%どの会社でも当てはまる訳ではないことはご承知おきください。

ロレンシャン

実質的権限を誰が持っているかは把握しておきたいですね

希望を伝える人が忙しそうな時期は避ける

自分が異動希望を伝えると決めた人が忙しいと思われる時期は避けましょう。

例えば部長クラスに話をする場合、決算前などは忙しいかつ、役員への決算報告のことで頭がいっぱいで一社員の異動希望なんかに付き合ってられない、といった可能性もあります。

その他、大きなイベントの前やその人が関わっているプロジェクトに大きな動きがありそうな時期も避けたほうが無難です。

私の場合、5月末に半期の決算が終わったタイミングの6月上旬に部長に伝えましたし、その時は見た感じ特に忙しそうでもなかったため、結果的に親身になって動いてくれたのかもしれません。

いくら偉い人でも人間ですから、他の仕事で頭がいっぱいの時に手間のかかる相談をされたら、どうしても優先順位は下がってしまいがちです。

盲点ですが、結構大切なポイントだと思います。

ロレンシャン

逆の立場になって考えても忙しい時期は困りますよね

今の部署の悪口は言わない

今の部署の悪口、これは希望の異動を叶えるには禁句だと思って良いです。

  • 今の上司が気に入らない
  • 今の仕事が面白くない
  • 今の仕事は自分に合っていない

確かに本音はそうなのかもしれませんが、自分が人事権を持つ人だったらこんなことを言う人を希望の部署に異動させないですよね。

何故か。

こんな発言をする人は異動先でも同じことを言い出すことを会社は知っているからです。

あくまで自分がその部署へ行くことで会社にどのようなメリットがあるのか、自分はどのように成長できるのかといった、プラス面を全面に押し出す方が良いです。

部長に直談判したとして、部長も人事や関係部署に異動希望の理由を説明しないといけません。

マイナス面の理由だと、部長も人事も動きにくいですね。

ロレンシャン

会社や今の部署の悪口は禁句です

今の部署での仕事をきっちりやる

異動を希望するなら、今の部署での仕事はきっちりとこなしておきましょう。

別に遅くまで残業して誠意を見せるとかではなく、最低限言われたことは完璧にこなし、+αで自らの積極性をアピールしておくと良いです。

特に自分がいる部署での評価が著しく低いと希望の部署への異動は絶望的です。

会社の規模にも寄りますが、その部署での大まかな評価は他の部署の責任者にも知れ渡っていると思って間違えありません。

例えば技術部から営業部へ異動したいとして、技術部での評価が著しく低い場合、営業部にもその評価は浸透している可能性が高いということです。

いくら希望しているとはいえ、そんな人を営業部に送るのは営業部の責任者も納得しないでしょうし、技術部の部長としてもそんな人をわざわざ自分が直接動き回ってまで異動させたいとは思わないでしょう。

異動をしたいなら、今いる自分の部署での評価を高めることは非常に大切なプロセスとなります。

ロレンシャン

仕事をしっかりこなすのは大事なプロセスです

それでも異動が叶わない場合もある

万全の準備をして異動希望を出せば必ず異動が叶うかというと、そうとも限らないのが部署異動の難しいところです。

そもそも会社が本人の意思を一切尊重しない方針であれば、どれだけ入念な準備をしても無駄です。

この辺は、過去に異動希望をして実現した人がいるかどうか、普段の会社の人事はどのような基準で行われているか、などの情報を日々の雑談レベルで取得できると思います。

また会社のタイミング的なものもあります。

人事異動の時期的なこともありますが、たまたま希望の部署の人手が不足していたり、逆に人手が足りなかったりといった会社側の都合でも大きく希望可否が左右します。

こればかりは、会社とはそういうものだ、と割り切るしかありません。

会社に社員として雇ってもらっている以上、基本的には会社の命令に従う必要がありますし、会社側の時の都合で異動が叶わなかったり、逆に叶ったりといったことは普通にあるということは認識しておきましょう。

ロレンシャン

必ず叶う訳ではないのが難しい所です

まとめ

ここまで私が社内異動希望を成功させた方法、そして一般論として異動希望を伝える際の注意点について解説してきました。

異動希望が通るか、通らないかは会社によって、時期によって、そして誰がどの部署に異動を希望するかによっても結果は違ったものになるでしょう。

ただ、大切なのは入念な準備をすること。

伝える時期や今いる部署での頑張り、そして誰に言うのが一番良いかなどの事前調査はもちろん、実際に希望を伝える際に想定される質問への回答についても準備しておくことが大切です。

自分のやりたい仕事をしたい、少しでも残業の少ない部署に行きたい、理由はそれぞれですが、希望を叶えるには、転職よりもまず異動希望を出す方が手っ取り早いです。

社内に自分が望む部署があるならば、是非部署異動を検討してみましょう。

応援よろしくお願いします!

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この記事を書いた人

2023年7月にサイドFIRE達成!

現在38歳で元営業職。投資歴10年以上。

当ブログにて、再現性のあるサイドFIREへの道筋や私のサイドFIRE生活、投資関連情報ついて発信。現在せどりで事業所得構築奮闘中!

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