ファットFIRE(FatFIRE)はいくら必要? 特徴やメリット、デメリットも解説!

こんな悩みを解決!

  • ファットFIREのメリット、デメリットが知りたい
  • ファットFIRE達成にはいくら必要か知りたい
  • ファットFIRE達成が難しい場合の代替案について知りたい

ロレンシャンです。

FIRE(Financial Independence Retire Early)希望者が年々増加している中、やはり一番憧れのFIREと言われているのがファットFIRE(FatFIRE)です。

ファットFIREは世間一般に言われる正真正銘のFIREに近く、基礎生活費+ゆとり費すべてを資産所得でまかなえている状態を指し、まさにFIREの理想形の状態です。

その他、それぞれのFIREについては以下記事で詳しく記載しています。

ファットFIREは直訳すると「太った」という意味で、FIRE後は基本的に仕事はせず、資産所得だけで悠々と暮らしてくイメージを持って頂ければよいと思います。

今回は、ファットFIREのメリット、デメリット、ファットFIREを達成するために必要な資産額、そして達成が難しい場合の代替案などを解説していきたいと思います。

目次

ファットFIREのメリット

まずはファットFIREのメリットを見ていきます。

結論は以下の通りです。

  • 完全な自由が手に入る
  • お金に関する不安が無くなる

順番に解説していきます。

完全な自由が手に入る

メリットの一つ目は完全な自由が手に入ること。

ファットFIREは資産所得だけで食べていける状況で仕事をする必要はないため、完全に自由です。

朝寝たいだけ寝て、起きてからアマゾンプライムで映画を見て、おいしい物を食べて、漫画を読んで、ゲームをして、晩酌して寝る、という自堕落な生活もできますし、世界中を旅行したり、ジムで体を鍛えたり、趣味に没頭しても良いです。

とにかく、人生の満足度を高める上で重要な「自由」が手に入る。

これが大きなメリットでしょう。

想像しただけでうらやましい生活ですが、これは後ほど解説する「やることが無くなる可能性がある」というデメリットと表裏一体でもあります。

ロレンシャン

完全な自由は理想形ですね

お金に関する不安が無くなる

メリットの二つ目はお金に関する不安が無くなること。

ファットFIREは基礎生活費+ゆとり費すべてを資産所得だけでまかなえる潤沢な資産がある状況なので、お金に関する不安は無くなります。

ただし自由がある分、度を越えた贅沢をして資産が減っていく状況になると、新たなお金の不安が出てきますので、資産所得の範囲内で支出をコントロールすることは必要になります。

よく芸能人や元スポーツ選手、俳優など、収入が相当高い方が破産寸前とか借金を抱えて火の車といったニュースを見ることがありますが、人間の欲望は無限大なので、支出をコントロールできないとどれだけお金があっても足りません。

とはいえ、しっかりと支出管理さえ出来れば、お金の心配無く好きなことができるのは羨ましいですね。

ロレンシャン

お金の不安が無くなるのは羨ましいです。

ファットFIREのデメリット

次にファットFIREのデメリットを見ていきます。

結論は以下の通りです。

  • やることが無くなる可能性がある
  • 達成が非常に難しい

順番に解説していきます。

やることが無くなる可能性がある

デメリットの一つ目はやることが無くなる可能性があること。

これはFIREの永遠の課題として常に取り上げられる話題ですね。

旅行、読書、ゲーム、ゴルフ、なんでもそうですが、どれだけ自分が楽しい、好きだと思っていた趣味でも、四六時中それをやっているとすぐに飽きがきてしまう可能性があります。

リタイア後は旅行三昧で過ごす、と言っていた人が数ヵ月でもう旅行に飽きた、というのはよく聞く話ですね。

そして、FIRE前に自分がこれをやって生きていくんだ、と思っていた趣味に飽きてしまうと、やることがない、今日一日は何をしよう、となってしまうのです。

そしてFIREの場合、平日に一緒に趣味を楽しむ友人が少ないことも挙げられます。

FIREしている人は相対的にはごく少数ですから、一緒に遊ぶ友人が少ないのは自然なことではありますね。

ロレンシャン

この悩みはFIREのあるあるですね

達成が非常に難しい

デメリットの二つ目は達成が非常に難しいことです。

ファットFIREは基礎生活費とゆとり費をすべて資産所得でまかなう訳ですから、達成には非常に多くの資産が必要です。

下記で詳しく解説しますが、例えば基礎生活費とゆとり費を合わせて年間500万円が必要であれば、ざっくり1億2,500万円の資産が必要になります。

よほど年収が高いサラリーマンか特殊な飛びぬけた能力で稼いだ人でもない限り、かなりハードルは高いですよね。

まさに憧れのFIREと呼ばれる所以です。

ただ、だからと言ってFIREを諦める必要はありません。

後述しますが、ファットFIREは難しくても、サイドFIREであれば誰でも達成できる可能性があります。

ロレンシャン

ファットFIREを達成できる人は凄いです

ファットFIRE達成にはいくら必要?

では、憧れのファットFIRE達成にはいくらの資産が必要なのでしょうか。

ファットFIREというと、贅沢をして暮らしているイメージがあるかもしれませんが、ここでは基礎生活費+ゆとり費を資産所得ですべてまかなえる状態をファットFIRE達成とします。

まずは参考までに、総務省が2022年に調査した、独身世帯、夫婦二人世帯、夫婦と子供二人世帯の平均月額家計支出の内訳を記しておきます。

分類独身夫婦二人夫婦と子供二人
食料¥40,301¥70,064¥84,143
住居¥32,314¥18,922¥18,411
光熱・水道¥11,138¥22,356¥24,296
家具、家事用品¥5,267¥11,293¥14,437
被服及び履物¥6,714¥7,145¥12,480
保険医療¥6,847¥15,641¥13,607
交通・通信¥22,766¥37,049¥42,510
教育¥0¥14¥30,816
教養娯楽¥21,046¥24,323¥34,431
その他(交際費等)¥32,039¥59,706¥41,386
合計¥178,434¥266,514¥316,517
2022年総務省家計調査より

これを年間支出額に直すと、

家族構成年間支出
独身¥2,141,208
夫婦二人¥3,198,168
夫婦と子供二人¥3,798,204
2022年総務省家計調査より

こんな感じになります。

ただ、年間の支出のこの金額に抑えてファットFIRE達成、というのは無理があると思いますので、この数値はあくまで参考値として、年間生活費別の必要資産を計算します。

資産収入を計算する時には、一般的に「4%ルール」を適用することが多いです。

4%ルールは、1998年に米トリニティ大学のグループによって発表された資産運用に関する研究から導かれたもので、毎年資産の4%未満を切り崩して生活していれば、運用益を加味すると実質的に資産を減らさずに生活が出来るという考え方です。

世界の株価の年率成長率が約7%程度と考えると、インフレ率やある程度現金を持つ安全率を考慮しても、まあ理にかなった数値だとは思います。

例えば資産1億円の4%は400万円。1億円の資産があれば年間400万円の資産収入は確保できるね、ということになります。

この4%ルールから年間生活費別に必要資産を割り出してみました。

年間生活費(基礎生活費+ゆとり費)必要な資産額
400万円1億円
500万円1億2,500万円
600万円1億5,000万円
700万円1億7,500万円
800万円2億円
1000万円2億5,000万円
4%ルールを適用

このような結果になりました。

大体自分と自分の家族が余裕を持って暮らせるにはいくら必要かが分かれば、それに必要が額が大体見えてきます。

上記表を見てどう感じたでしょうか。

大体の人は私には無理だ、と感じたのではないかと思います。

先ほども述べたように、ファットFIREはFIREの理想形ではありますが、現実問題として達成は非常に困難で、一般的なサラリーマンではよほど年収が高くない限りは到達は難しいでしょう。

ではFIREしたい、できればファットFIREしたいという人はどうすれば良いのでしょうか。

サイドFIREを目指そう

現実的な目標として、まずはサイドFIREを目指しましょう。

サイドFIREは基礎生活費を資産所得でまかない、ゆとり費分はサイドビジネスで稼ぐという考え方です。

基礎生活費を資産所得でまかなえているため、サイドビジネスが上手くいかなくても生活には困らない一方、必要な資産がファットFIREと比較して少なくて済みます。

例えば、年間生活費400万のうち、基礎生活費300万円、ゆとり費100万円に分解したとすると、基礎生活費分を資産所得でまかないますので、4%ルールから逆算すると7,500万円、ゆとり費分はサイドビジネスでまかないますので、月8.3万円を稼ぐことができればサイドFIRE達成です。

これならば少し現実味を帯びてきませんか。

また、必要な資産は7,500万円となっていますが、サイドビジネスが伸びれば、これよりも資産が少なくても会社を辞めてサイドビジネスに専念することで、結果的にサイドFIREを達成できる人も多いです。

そして、いったんサイドFIREを達成すれば、サイドビジネスを本業にすることで収益がさらに拡大し、結果的にファットFIREが出来る可能性もあります。

サイドFIREへの具体的、かつ再現性のある方法7ステップを以下記事でまとめてありますので、サイドFIREに興味がある方は一度ご覧ください。

まとめ

以上、ファットFIREのメリット、デメリット、、ファットFIREを達成するために必要な資産額、そして達成が難しい場合の代替案としてサイドFIREを目指すべき理由について解説してきました。

ファットFIREは世間一般的に言われているFIREと類似の意味で、多くの方の憧れではありますが、如何せん達成が現実的ではありません。

ましてや、再現性という意味では皆無で、特別な才能を持って成功した人、極めて年収が高いサラリーマン、または親の大きな相続あった人ぐらいでないと達成はできません。

一方、サイドFIREであれば、現実味は一気に増します。

ましてやまだ20代や30代であれば、しっかりステップを踏んでいくことで、ある程度時間はかかれど誰でも達成できるレベルだと思います。

FIREに憧れるが現実的ではない、と諦めかけている方は、サイドFIREを視野に長期的視点に立って挑戦してみるのが良いと思います。

ロレンシャン

まずはサイドFIREに挑戦してみましょう

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この記事を書いた人

2023年7月にサイドFIRE達成!

現在38歳で元営業職。投資歴10年以上。

当ブログにて、再現性のあるサイドFIREへの道筋や私のサイドFIRE生活、投資関連情報ついて発信。現在せどりで事業所得構築奮闘中!

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