ロレンシャンです。
Twitterでも先立って報告しましたが、2023年内をもってサイドFIREをする決断をしました。
当初は40歳までにサイドFIREを、という目標を掲げていましたが、約3年前倒しで36歳(サイドFIRE時はおそらく37歳)での決行となります。
年内でサイドFIREを決断するに至った理由と、サイドFIRE後のリスクについての私なりの対策、現在の心境について文字に残しておきたいと思い、記事にすることにしました。
サイドFIREを決断した理由
まずいきなりですが、サイドFIREを決断した主な理由は以下の通りです。
- ある程度の資産ができた
- 「方向性」について考え、副業にフルコミットしたくなった
- 「時間」の大切さについて考え直した
- 本業の業績不振で待遇が悪化した
順番に解説していきます。
ある程度の資産ができた
サイドFIREの前提条件とも言えるかもしれませんが、サイドFIREを決断した最大の理由はある程度の資産が出来たことです。
不動産投資をやっていて負債もあるため、ある程度の純資産が出来た、のほうが正確でしょうか。
小さい頃から貯金が好きで、元々浪費癖もなく、物欲も少なく、お年玉とかもほとんど貯金するような性格で、さらに大学生時代にハマったパチスロで稼ぎ方を勉強し、一時期はパチスロ漬けでお金を稼いでいた時期もありました。
社会人になる頃にはある程度の投資の種銭が出来ており、間もなくインデックス投資を開始、その後アベノミクス相場を好機とみて2013年から不動産を一気に買い進め、そこからは右肩上がりに資産が増えました。
具体的な資産額の公開は控えますが、サイドFIREにチャレンジするだけの土台は出来上がったのではないかと思い、今回の決断に至りました。
「方向性」について考え、副業にフルコミットしたくなった
二つ目の理由は、自分が進むべき方向性について考え抜いた結果、副業(サイドFIRE後は本業)にフルコミットしてみたくなったことです。
現在本ブログを立ち上げてまだ数ヵ月ですが、とても楽しく継続出来ている一方、本業と子育てによってあまり時間が取れないというジレンマに陥っています。
正直このブログの収益は現状ほとんど無いに近い状態ですが、記事を投稿し、Twitter等で好意的な反応を頂くたびに、もっと役に立つ記事を増やし、本腰を入れて伸ばしていきたいと考えるようになりましたし、本ブログ以外にも別にやりたい事がいくつか出来ています。
懸命に努力することはとても素晴らしいことだと思っていますし、私も常に何かに一生懸命取り組み続けていきたいと考えていますが、どれだけ努力をしても努力の方向性が間違っていると自分の望む地点には到達できません。
以前にもこのブログで書いたのですが、今の本業の仕事にはもはや全く興味がありません。
工作機械業界で、工作機械に使う周辺機器関係の営業をやっていますが、正直、機械自体にも全く興味はありませんし、新たな知識欲もなければ、一台でも多く売ってやろうとか、そんな気もありません。
今の私には、少なくとも今の会社で何かを頑張ることは方向性という意味では間違っている、そう考えています。
好きではない仕事でただお金を稼ぐため”だけ”に時間とエネルギーを使う、それよりも何かをするには決して長くはない人生、せっかくであれば、自分が楽しい、やりがいがあると思うことに精力を注ぎたいです。
ほとんど収益がない状況でサイドFIREはどうなの?、という意見もあるかもしれませんが、前項のある程度資産が出来たという後押しもあり、本腰を入れてチャレンジしてみることにしました。
「時間」の大切さについて考え直した
前項の「方向性」の話ともリンクしますが、「時間」の大切さについても本当に考えました。
きっかけは去年に読んだ「DIE WITH ZERO」という本だったのですが、その後「時間」について考え込むことが増え、サイドFIREを前倒しにする決断を後押ししました。
「あなたは喜びを先送りしすぎている」「人生で一番大切なのは思い出作り」等の名言は今でも頭に残っています。
リベ大の両学長の決め台詞に「今日が一番若い日です」という言葉があります。
若い時間程価値が高い、すなわち、今現在が人生で一番価値が高い時間ということです。
何かに挑戦する、何かを経験するにも若いに越したことはありませんし、「価値観マップ」を作ってみて感じたのは、おそらく人生を楽しんで過ごしていたらやりたい事なんて無限に出てきます。
「自分の望まないことに多くの時間を費やすほど人生は長くない」、私はそう感じています。
また、子供と過ごす時間についても”旬”は決して長くはありません。
現在、最近5歳と2歳になった二人の子供がいるのですが、子供が大きくなるのは本当に早いです。
営業という仕事柄出張が多く、小さな子供がいるにもかかわらず家を空けることも多いということもずっと心の中で引っ掛かっていました。
家にいる日や休日は子供との時間を精一杯とるようにしていますが、それでも長期で家を空けることもあり、その時はとても寂しい思いをしました。
子供との”旬”の時期を精一杯子供と向き合いたい、そう思います。
おそらくこのまま3年本業を続けた方が、より安全にFIREできるだけの資産が積み上がるでしょうが、その3年をお金”だけ”の目的で時間を使うことで失うものの代償は大きい、そう思ってます。
本業の業績不振で待遇が悪化した
もはや本業には全く興味がない、と話しましたが、それに加えて会社の業績が非常に悪く、賞与の大幅カットの他、社員の離職が相次いで一人当たりの負荷が増え、現状かなり多忙感があります。
業績が拡大していて忙しいわけではなく、業績が悪化して人が減ることで忙しくなっているのがたちが悪いです。
現状の本業は、「興味がない、忙しい、給与が安い」、の3拍子揃った状況になっており、これがサイドFIRE決断を速めた原因の一つになっていることは間違えありません。
とはいえ、今の会社は新卒から約14年間お世話になっており、右も左も分からない新入社員だった私を、曲がりなりにも一人で客先に出向いて普通に受注を取ってこれるぐらいまでに成長させてくれたことは事実であり、その点についてはとても感謝しています。
退職にあたっても、出来るだけ会社に迷惑がかからないように配慮し、最終日には気持ちよく会社の門を潜りたいと考えています。
サイドFIRE後の資産減少リスクへの対策
さて、サイドFIREを決行するにあたって避けては通れないのが資産減少のリスクです。
これまで本業で得ていた給与がそのまま無くなるのですから、そのインパクトは非常に大きいです。ましてや現状では副業(サイドFIRE後は本業)収入もほとんど無い状態です。
さらに、国民年金、社会保険料の負担についてものしかかってきますし、妻と小さな子供二人を持つ状態ですから、子供の将来の教育費等についても考えておく必要があります。
お金の心配をし出すとキリがありませんが、頼みの綱はこれまで築き上げてきた資産です。
幸い、理論上は家族4人、最低限の生活をする”だけ”であれば資産所得から大半を賄えるのではないかと思っています。
ただこれから育ち盛りの子供二人、最低限の生活をするだけという訳にはいきません。思い出作りの旅行、キャンプ、外食、お出かけ、習い事、やりたいことは沢山あり、やるためにはお金が必要です。
そうなると、副業収入が軌道に乗らない限り資産は減少していく可能性が高く、対策が必要です。
そこで我が家は下記の対策を考えました。
- 妻が仕事を継続
- 現金比率を少し高めに設定
- 2年間で全く成果が出なければFIRE卒業も
順番に解説します。
妻が仕事を継続
まず、妻がサラリーマンの仕事を継続します。
とはいえ遠くない将来、妻も会社を辞めてサイドFIREを、とも考えていますが、できれば私の副業収入が軌道に乗り始めてからというのが理想です。
私が先に会社を辞めてサイドFIREをする、と話した時も理解を示してくれた妻には感謝しかありません。
その配慮に答えるためにも、頑張って稼ぐ力を磨き、稼げるようにならなければいけないな、と身が引き締まる思いです。
サイドFIREといえど、しばらくは忙しくなりそうです。
現金比率を少し高めに設定
サイドFIRE後に怖いのは、やはり直後の暴落ですね。
私はインデックスファンドや個別株に投資をしており、頻繁に売ったり買ったりしているわけではなく長期目線でホールドしているため、暴落が来ればある程度大きなダメージを受けることは間違えありません。
また私は資産額的には不動産の割合が高いのですが、株価が暴落すれば不動産価格も下がることが多いですから、こちらもダメージ大です。
そこで、サイドFIRE前後は少しばかり現金比率を高めます。
正確には既に現金比率を徐々に高めていっており、今年は夫婦のつみたてNISAと子供のジュニアNISAへの投資しかしませんから、今後はさらに少しずつ現金比率が高まってくると想定しています。
仮にサイドFIRE直後に暴落が来ても、ある程度現金を持っていること、買い増しが出来ることで幾ばくかの安心感は得ることが出来ると考えています。
2年間で全く成果が出なければFIRE卒業も
サイドFIREにおいては、念のため最悪の結果も想定しておきます。
もちろん”サイド”FIREなので稼ぐ力を磨いてはいくつもりですが、2年程度サイドFIRE生活を続けてみて、全く稼ぐことが出来ておらず今後稼げる見込みもない状況だった場合はFIRE卒業、すなわちいったんサラリーマンに戻ることも想定はしています。
おそらくその状況の場合、資産額についてもいくらかは減少していると思いますし、心理的にそのような状況ではサイドFIRE生活を続けることは出来ないと思います。
いったんサラリーマンに戻り、再度サイドFIREを模索する。本当は不本意ですが致し方ないと思います。
個人的には2年間で全く稼げない、稼げる見込みもない、という状況にはならないのではとは思っていますが、未来のことは分かりませんし、ここまで想定している方が妻を含め周りも多少は安心するでしょう。
現在の心境について
最後に現在の心境についてです。
正直、やっとサラリーマンから解放される、といった感覚はまだそこまでないです。
それよりも、今後は自分自身で稼ぐ力を身に着けて稼いでいく必要があることから、やってやるぞ!、という思いの方が遥かに強いですね。
サイドFIRE後の生活について想像していますが、一人でのんびりとジムに行って昼寝をして読書をして、といったシーンは余り浮かんできません。むしろ自宅の仕事部屋でパソコンを打っている自分が頭に浮かんでいます。
性格的にも、稼げていない状況でゆったりのんびり過ごす、といった性分ではないので、少なくともサイドFIRE生活初動は頭に浮かぶ想像通りの姿になるのではないかと思います。
あと、会社に退職を伝えるシーンは結構想像してしまいますね。
これまで長年お世話になった会社なので、退職届を叩きつけるような言い方をするつもりは全くありませんが、人手不足の今、引き留めにあった場合にどのように振り切ろうか、とかを考えていたりはします。
話を戻すと、私のサイドFIREは漢字二文字で表すと「解放」ではなく「挑戦」というニュアンスになりそうです。
このブログのタイトルにもある「第二の人生」がついにスタートする。
その期待と不安を胸に秘め、残りのサラリーマン生活も悔いのないように過ごしていきたいと思います。
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