ロレンシャンです。
2023年5月22日、サイドFIRE生活に挑戦するため、遂に会社に退職の意向を伝えました。
新入社員として今の会社に入社して約14年という長い年月を過ごしてきた会社だけに、とても感慨深い思いでした。
今回は私が伝えた退職理由とその反応、退職を伝達した瞬間やその後の心境について文字に残しておこうと思います。
事前にメールで連絡
まず週末の金曜日、今回退職意向を伝える直属の課長に、
「月曜日に二人だけで話したいことがあるので30分時間を下さい」
とメールを打ち、課長から
「了解」
と返事がありました。
そして課長は退職伝達日5月22日の月曜日、朝9:00に会議室を抑えてくれていました。
後述しますが、当日の面談の言動から、このメールの時点で課長は私が何を言うかは大体察していたと思います。
私はサラリーマン生活の中で、本格的に株式投資や不動産投資で資産運用をしていることは、課長はもちろん、同僚や他の上司にも話していませんでしたし、もちろんFIREを志していたことなども話していません。
営業職だったので話の流れで経済の話題になることもたまにありましたが、話したのはせいぜい株を少しかじっています、といった程度です。具体的にどの銘柄を買っているとか、いくら儲かっているとかの話はしていません。
課長が私の最近の言動から、いつか私が退職を申し出るだろうことまで察していたのか、そんなことは全く意識もしてなく、このメールを打ったことによって察したのか、そこまでは分かりません。
ただ課長も業務で忙しい中、私の突然の連絡に紳士的に対応頂いたことには感謝しています。
当日朝~面談開始までの心境
私は2017年に技術部から営業部へ異動し、多くの顧客と会話をしてきたり、時には大勢の前で製品講習会なども行ってきましたので、おかげさまで大分メンタル面は鍛えられたと思います。
そして社内の人間にも、たとえ年上の人であろうと上司であろうと、比較的堂々と意見することが出来ていたほうだと思います。
しかし、退職伝達日当日はさすがに緊張しました。
普段は普通に話している直属の上司との面談。普通なら全然緊張もしない相手ですが、この日は違いました。
私は15分前に会議室に入って課長を待っていたのですが、その間心臓が音が聞こえてきそうなぐらいにドキドキ動いていたのを記憶しています。
そして課長がドアをノックして入ってくる瞬間が緊張のピークでした。
課長が入ってきて椅子に座った瞬間、既に重い空気が流れ始め、小さな声で一言、
「辞めるの・・・?」
そして私は、
「申し訳ありません。退職することにしました」
と言い、退職の意向を正式に伝達する運びとなりました。
私が会社に伝えた退職理由とは
退職の意向伝達後、「そうか・・」と言い課長は肩を落としていましたが、まもなく退職の理由を聞かれました。
私は、
「具体的には差し控えますが、新しいことにチャレンジするつもりです。」
と回答しました。
退職の理由は100%聞かれるのは分かっていたので、聞かれたらこの答えを言うことは事前に決めていました。
正直私としても非常に不本意な回答で、本当はある程度資産が出来たのでサイドFIREします、と言い切ってしまいたい欲求もありましたが、それを会社に言うメリットは皆無で逆にデメリットが大きいと判断しました。
また、「転職」や「家内の病気」などという明らかな嘘はつきたくなかったので、結果的に嘘ではないがかなり曖昧で突っ込みどころ満載な回答になってしまった感じです。
もちろん課長に突っ込まれ、「え、起業するの?」と言われたので、
「起業というのは大げさですが、新しいことにチャレンジします」
と回答。それ以上は突っ込まれませんでした。
また、今の会社、今の仕事への不満についても聞かれましたが、
「今の会社に不満はありません。むしろ14年間色々なことを勉強させてくれたことに感謝しています」
と回答。
ここ数年は退職者が相次いで仕事の負荷が大きかったこと、ここ数年業績悪化によって賞与が大幅にカットされていたこと、など不満が一切なかったかと言われれば嘘になります。
ただそれは今回の退職の主原因ではなく、辞めると決めた会社の不満をタラタラ言うのは格好悪いと思ったので、上記のように答えました。
実際、会社に対する不満よりも、これまで色々経験させてもらってかつ仕事が全くできなかった新人の時から毎月欠かさず給料を払い続けてくれたことに対する感謝のほうが大きいです。
その後、退職の意思の固さを感じ取って頂いたのか、「部長に報告するので、もう一度部長と面談することになると思う」、と言われ、「分かりました」と回答しました。
退職希望日については、7月末退社(最終出社日は6月下旬頃~7月上旬頃)希望と回答。
ただ、最終出社日まで1ヶ月ちょっとというのは、世間一般的には常識の範囲内とは思うものの、社内の人員不足で引継ぎの日程的にも厳しいだろうことから、心の中では8月末退社(最終出社日は7月下旬頃~8月上旬頃)を覚悟しています。
最後には、退職について「他の誰にも言ってない?」と確認があったので、
「誰にも言ってません。○○課長が最初です」と回答し、「そうか 分かった」と返答がありました。
直属の上司としては、先に同僚や更に上の上司に言われると立場上面白くないので、同僚にぽろっと言いたい思いを抑え、しっかり順序を守りました。
退職意向を伝達後の心境
退職の意向を伝え、会議室から出た後、すかさずメールで退職の意向を固めたことと希望退職日について課長に送付。
無いとは思いますが、万一退職交渉がこじれた時に、退職意向を伝えた日を明確にしておきたかったからです。
これにて面談は無事終了し、気分は緊張から一気に開放に切り替わりました。自分の中だけにしまっていたものを外に吐き出して急にすっきりした感じです。
今もサイドFIREに向けて大きな大きな一歩を踏み出したことにより気分は晴れやかです。
もちろん今でも課長以外には退職について、仲の良い同僚も含めて一言も発していません。どのようにして私が退職するという噂が会社全体に伝わっていくのか。少し楽しみでもあります。
仕事については、特に変わらず出張にも出ており、普通に営業活動を継続してる一方、まもなく引き継ぎの資料作りをスタートさせます。
私の会社でも過去に退職した人の中には、退職が決定した後、もはや心ここにあらずで引継ぎを雑にして退職していった人がいましたが、とても勿体ないです。
せっかく何年も会社で頑張ってきたにもかかわらず、最後が雑だとその印象が強く残ってしまい、これまでの努力が台無しになります。
退職を伝えてからが最後のひと踏ん張り、実はここからが頑張り時なのです。
せっかく14年間務めてきた会社。サイドFIRE生活に向けてしっかりと引継ぎを行い、最後は気持ちよく会社を去りたいと思います。
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